2007年10月2日火曜日

初めての広島 後編

数日前、山崎七段応援HP来訪者のMさんから「村山聖先生のお墓にご案内しましょうか」という有難いお誘いがあった。お言葉に甘えて、日曜午前は一緒にお墓参りに行く。

『聖の青春』(大崎善生)を手に取った日から3年・・・。あれがひとつのターニングポイントだったんだなぁ、と思う。司書という職に就きながら「一冊の本で人生を変えられるなんてありえない」ってずーっと思っていたのに、ね。

感謝の気持ちを込めてゆっくりお参りしていたら、バスの時間が迫ってきた。これを逃すと30分待ち! ダッシュでバス停に向かった。道中では将棋の話でMさんと盛り上がる。楽しい時間でした。

広島駅前でお昼を食べて、会場へ。新潟地震の義援金箱を抱えた山崎せんせが目に入る。P介に「オマエ、家族代表で入れてきなさい」と命じ、応援HP常連のドクター尼子さんと席に座った。

こども大会決勝低学年の部は超早指しで、後手の棒銀炸裂☆ 「力は同じくらいだと思いますが、今日は後手に上手く指されてしまった・・・という感じですね」とナイスフォローの優しい解説者でした。

高学年の部は本格的な相矢倉。「ぼくと千葉さんが指してこの雰囲気が醸しだせるか・・・」に場内爆笑。終局後「途中は千葉先生より強かったですね」と毒を吐く山崎先生に、「たいへんな言われよう・・・」と呟く千葉女流三段。応援HPではコンビネーションがいまひとつ・・・という声が上がっていますが、私は面白かったです。聞き手を選ばない解説者として精進させて参りますので(何様のつもり)、山崎&矢内同様、山崎&千葉もよろしくお願いいたしますm(__)m

休憩時間に入り、会場に来ているはずの藤井九段応援サイト管理人の涓滴さんを探す。手がかりをいくつか頂いていたのだが、そのうちの一つが

「お金が無さそうな感じです(´;ω;`)ウワァ」

(すみません、あんまり面白かったので書いちゃいました)

でもこのヒントで当たったりしたら、それはそれではショックですよね~。探せど探せどわからず、ケータイ番号何で教えておかなかったんだろう・・・と後悔していたら、Mさん経由で会えました。涓滴さんは睫毛の長い(じっくり観察したわけではないけれどたぶん長い)好青年でした♪

休憩後、谷川九段対森内名人の公開対局。山崎せんせの「高学年の部決勝を上回る将棋をプロが指せるか」という大胆うっかり発言に、谷川九段が「余計なことを・・・」。ま、これもお約束の応酬だな、と聞いていましたが、その後解説がトーンダウンしてしまった感はありましたね。

ヒソカに応援している森内名人は終盤ずっと苦しく、「ダメか・・・」と思った最終盤、私の念力で逆転(大嘘) 秒読みに追われて谷川先生が良くない手を指されてしまったようでした。大熱戦を見せてくださった両対局者に大きな拍手~。



会場を出たあと、あちこちで引っかかるP介P子にゲキを飛ばしながら、ドクター尼子さん、次の一手を当てて扇子をゲットされた涓滴さんと駅まで歩きました。もう一泊してゆっくりしたいところでしたが、そうも行かないのがホントに残念・・・。でも広島はとっても素敵な街で、横浜よりもオシャレだと思いました。

またそのうち来ます。

ありがとう広島。

ありがとうみなさん。

初めての広島 前編

昨年7月のJT杯札幌大会観戦で唯一失敗した!と思ったのが子どもを連れて行かなかったことだった。前日に行なわれるこども大会に参加させていれば、山崎せんせと回り将棋で遊べたかもしれないのに~(そんなことで後悔するなよ・・)

という訳で、今回の広島大会には子連れで行った。超ヘボではあるが将棋が嫌いでないP介に感謝感謝・・・である。P子は置いていくつもりだったが、「二日とも将棋ばっかりだよ」と念を押しても「行きたい!」というので、お供に加えてやった。(誰が桃太郎?)

土曜日。家族全員を5:00に叩き起こし、6:55羽田発で広島へ。宿泊先に荷物を預け、すぐに平和祈念資料館へ出かけた。戦争や原爆のことは学校の授業に時々出てくるようで、しばらく前から質問攻めにあっていたのだが、原爆の仕組みなんてお母さんにはわからないよ。いっしょに勉強だ。昔行った旧長崎原爆資料館の記憶が重くて覚悟して入ったが、こちらの方は原爆の恐ろしさよりも平和を祈念する強い思いが印象に残る展示だった。

川沿いをぶらぶら歩いて昼食後、こども大会会場に入る。

開会式では、棋士紹介、主催者挨拶のあと、対局マナーについて山崎せんせから司会者とのインタビュー形式にてお話があった。

「将棋は一人で指すものではありません。相手があって・・・のことですから、お互い気持ちよく指せるように、まず始める前に『よろしくお願いします』と挨拶しましょう。その挨拶も、ひとりでさっさと進めてしまうのではなくて、相手の人とちゃんと目を合わせていっしょに「よろしくお願いします」と・・・」

いつもちゃんと目を見てお話してくださる山崎せんせらしい説明だと思った。テレビ解説の際、カメラに目線が行かず終始下を向いて・・・という方もいらっしゃいますが、あれは淋しいんです。

こども大会が始まりP介を何枚か撮った後「プロ棋士と遊ぼうコーナー」を覗くと、山崎せんせが奥の詰め将棋コーナーにいらっしゃるではありませんか。将棋まつりだとギャラリーが多くて気後れしてしまうけど、今ならチャーンス!

恥ずかしがっているP子の手を引き、先手必勝(謎)でご挨拶に行く。ところが、差し出された美しい右手に動揺したのか、左手で握手しようとするP子・・・(だめじゃん)

時間になって詰め将棋コーナー開始。これは各回20分で3回行なわれ、1手詰めから始まり5手詰めまでを先生が大盤に出題する。「ハイハイ!」と次々に手の挙がる元気なこどもたちと、勝負師らしく(?)表情の読みにくい大人たち・・・両方を楽しませながらの20分はあっという間だった。時間が来ると次の回までの宿題を出され、掴んだ客を放さないところもニクイですね~。大盛況でした。


壇上で準決勝が行なわれている頃、P介は自由対局で消しゴム集めにいそしみ、P子は客席で口を開けて爆睡~。閉会式が終わるまで寝ていました。(次回に続く・・・)