2010年3月6日土曜日

棋王戦観戦記

(改稿しました)

昨日4カ月ぶりに中央図書館で新聞観戦記のコピーをして来た。
書庫内請求もしたので、8局分取り終えるのに1時間半かかってしまった。毎月の新聞観戦記事を集めた「将棋観戦記ダイジェスト」があればいいのに~と思うけれど、こういう手間暇をかけることも楽しみのひとつではあります。

今回の収穫は京都新聞掲載の後藤元気さんの棋王戦観戦記。

準々決勝対橋本七段戦は、今まで読んだ観戦記(そんなに読んでないけど)の中で5本の指に入る面白さだった。
山崎-橋本という話題性たっぷりなカードだったことも大きいと思う。思わぬ好転に中座する際、ふすまのへりをパンと叩くハッシー、盤をはさんでの「イヤ分らん」「うん、分らんな」というやりとり…まるで子ども大会のような両者の応酬が目に浮かぶようで、読みながらニヒニヒしてしまった。

挑戦者決定戦(対佐藤九段戦)では「観戦記を読まれる方にわかりやすい局面にしようと思って」という山崎先生の言葉が拾われていて、じんわり嬉しい。
負けを自分の中で認めた時の「山崎はあらためて自分と向き合ったのだろう。背筋が凍りつきそうなほど冷やかな目つきだった」という箇所には痺れた。
席上対局中の山崎先生と目が合ったとき、いつもとは全く違う、心がえぐられるような怖ろしい目をしていたのを思いだした。

ついでに将棋世界4月号にも手を伸ばす。103ページ掲載の糸谷五段写真は噂通りインパクト満点。素晴らしい。

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