2010年1月29日金曜日

プライド

職場に将棋好きのお子さんを持つ同僚がいる。

先日、顔を合わすなり「六段届いたよ~!」

週刊将棋の認定問題で二段をクリアしたので免状申請したら、キャンペーン中とかでさらに上の段が取れる認定問題が付いてきた。
解いて送ったところ、なんと六段!
孫可愛さにおばあちゃんがポンと三十万出したとな。
ちなみにお子さんはペーパー二段で、実際は子供大会に出てもなかなか勝てない…らしい。

うーん、これは安売りじゃ…。安くないけど。
今に始まったことじゃないんだろうけど。

目先の利に走っているようにしか見えないやり方がなんともやるせない。
そしてこういう姿勢に幻滅してしまうファンも少なからずいるはずだと思う。
長い目で見れば、乱発して儲けを得ることは、決して賢い方法ではない。

…と辛いことを書いてしまったところで、元気の出る記事を見つけたので紹介します。

金春流シテ方・山井綱雄さんの「能楽師・山井綱雄の~日々去来の花~」の今日のエントリ「JAL

「自分の所属している組織がどうなろうとも、現場の人間は「プライド」を持ってやるしかないんです!!」

勇気の湧く言葉だ。

…私も日々あれこれ頑張ります…

2 件のコメント:

ひーちゃん さんのコメント...

喜んでいる人がいるのも事実なんですよね。

そういえば、私も華道や茶道のお免状は
お金で買ったに等しい。
先生の推薦と、所定の金額を払って
いただいたものです。今、思い出した。

価値が下がってしまうような話です。
これから段を目指す人が読むと
ちょっとね・・・。

「自分の所属している組織がどうなろうとも、現場の人間は「プライド」を~」

本当にそうですね!これは以前の職場を思い出さずにはいられない言葉です。
諦める方が楽、と思ったこともありましたが
やっぱりそうじゃないですね!

しいのみ さんのコメント...

>喜んでいる人がいるのも事実なんですよね。

ですよね~。価値がわかったときに喜べるか?はその人次第ですが。

華道や茶道もそうなんですか~。

能も免状発行で収入の安定を目指していた時代があったようですが(明治維新後)、どうしても利権の匂いがしてしまう、ということで、その後本来の舞台活動での収入確保を進めたそうです。

将棋も全局中継!
見たい対局だったら、一局に数百円払ってもいいです。解説付きなら倍額払っても納得!
観戦者が多ければ多いいほど、棋士の先生の収入が多くなる~~~…なんていう方向に進めたら、面白いと思うのになァ…